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コラム第17回「要介護1〜3とはどんな状態?」

コラム第17回「要介護1〜3とはどんな状態?」

コラム第17回「要介護1〜3とはどんな状態?」

要”支援”は「日常生活の”一部”でサポートが必要な状態」でしたが、要”介護”は「日常生活にサポートが必要な状態」と言われます。 ……これだとご本人やご家族にどんな変化があるか分からないですね。 要介護がどんな状態なのか、そして要支援から何が変わるのかをご紹介します。

2023-06-30公開 2024-09-19更新

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  • 身体に触っての介護が必要になる「要介護」

    下の画像は移動の介助をしている様子ですね。身体に触れてサポートしているのが分かります。




    要支援でのサポートは、買い物で重たい荷物を持ってくれたり、掃除や洗濯のサポートなどでしたね。身体には触れませんでした。


    要介護になると、身体に触れてのサポートが必要になってきます。


    要介護と日常生活動作

    要介護になると、日常生活動作のサポートが必要になります。


    <日常生活動作>

    1. 起き上がり、立ち上がり
    2. ベッドから車椅子への移動や、車椅子からトイレへの移動
    3. 移動
    4. 食事
    5. 着替え
    6. 排泄
    7. 入浴
    8. 身だしなみ

    以前は「手段的日常動作」という言葉が登場しました。こちらは要支援になるとサポートが必要になってくる動作を言います。


    <手段的日常生活動作>

    1. 掃除
    2. 料理
    3. 洗濯
    4. 買い物
    5. 家事
    6. 交通機関の利用
    7. 電話対応
    8. スケジュール調整
    9. お薬の管理
    10. お金銭の管理
    11. 趣味

    手段的日常動作と、日常生活動作を比べると、日常生活動作はより基本的な動きだと分かります。これらの動きが難しくなると、一人での生活は難しい場面が出てきます。


    もちろん、要介護1になったからといって、すぐに日常生活動作が全部出来なくなるわけではありません。「ちょっとやりにくくなったな」と感じたところから、在宅介護サービスを利用して、便利に生活していきましょう。


    要介護1〜3の違い

    要支援は1と2だけでしたが、要介護はさらに細かく5段階に分けられます。ここでは要介護1〜3に注目してみましょう。


    要介護度

    身体状況の目安

    (参考)

    要支援2

    1人で日常生活を送れるが、要支援1よりも多くのサポートが必要な状態

    ・起き上がりや立ち上がり、食事・入浴・排泄には問題ない

    ・買い物や掃除などの一部にサポートが必要(要支援1よりもサポートして欲しいものが増える)

    ・外出時に杖が必要な方も、要支援1〜2に該当する


    ・要介護認定等基準時間:32〜50分

    要介護1

    日常生活のなかで介護が必要な場面がたまにある状態

    ・買い物や掃除、料理、洗濯などでサポートが必要である

    ・入浴や着替えなどの日常動作にも、身体介助が必要な場面がある

    ・もの忘れの症状も見られ、判断力や思考力に衰えが認められる


    ・要介護認定等基準時間:32〜50分

    要介護2

    要介護1より身体介助が必要な状態

    ・要介護1のときよりも、起き上がりや歩行、入浴や着替えなどで身体介助が必要である

    ・もの忘れも多くなり、要介護1よりも判断能力の低下が認められる


    ・要介護認定等基準時間:50〜70分

    要介護3

    自力で起き上がれない、歩行できない状態

    ・1人では起き上がり、立ち上がりが難しくなると要介護3になる(車椅子の使用が1つの目安)

    ・食事、入浴、排泄などの日常動作全般で介助が必要である

    ・認知症が進行し、日常生活に支障を来すこともある


    ・要介護認定等基準時間:70〜90分


    人によりますが、要支援1〜2くらいですと、起き上がり・立ち上がり、入浴などにサポートが必要になっていきます。認知症が進むと着替えや食事にもサポートが必要になることもあります。


    生活に大きな変化が生まれるのは、車椅子に乗るようになったタイミングでしょう。おおよそ要介護3がこれくらいです。移動と排泄が自力では難しくなるため、在宅介護の難易度も上がります。「歩けること」の大切さが分かりますね。


    といっても、すぐに全部にサポートが必要になるわけではありません。在宅介護サービスを上手に使えば、最期までお家で暮らすことも可能です。ただ、介護が大変だと感じたり、認知症のため一人でお留守番するのが難しくなってきたりすると、老人ホームの活用を考えても良い頃になってきます。


    ここからしばらくはお家での生活を続ける在宅介護サービスの上手な活用方法をご紹介しつつ、さらにその先で老人ホームの入居タイミングや選び方もご紹介していきますね。


    続きはこちら(コラム「介護の1から100まで」)

    コラム第18回「在宅介護サービスの利用方法」


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森坪 真澄

「シニアホームの窓口」統括責任者、株式会社ファーストブリッジ 代表取締役

森坪 真澄

総合介護事業会社で有料老人ホーム、グループホームなどの利益改善責任者を担当したのち「シニアホームの窓口ナビ」を立ち上げ。介護現場での経験をもとに「老人ホーム選びのホンネ」を解説しています。

この記事の監修者

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