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・骨粗鬆症がどんな病気か知りたい ・骨粗鬆症になったときのリスクが知りたい ・骨粗鬆症の予防法を知りたい このようにお考えではありませんか。 骨粗鬆症が進行すると骨折リスクが高まるため、早めに予防することが重要です。 とくに健康寿命を伸ばしたい方には、骨粗鬆症のリスクも含めた健康管理が欠かせません。 適切な治療だけでなく生活習慣を整えることでも、骨密度を維持し骨折リスクを下げられます。 この記事では、以下の内容について詳しく説明します。 ・骨粗鬆症の原因と症状 ・診断方法と最新の治療法 ・効果的な3つの予防法 最後までお読みいただくことで、未来の健康に役立つ知識を習得してください。 それでは、具体的な内容を見ていきましょう。
2024-10-26公開 2025-05-08更新
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「利用者(患者)さんやご家族の想いを大切に」と「笑顔」をモットーに、看護師の仕事に30年間従事。これまでの知識と経験を活かすために、看護師業と並行し、ライターとして活動している。
この記事の執筆者
初めに「骨粗鬆症」とは、どのような病気なのかを説明します。
骨粗鬆症は、「骨の量が減少し、骨が弱くなって骨折しやすくなる病気」と定義されています。
引用:「骨粗鬆症(骨粗しょう症)」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる (joa.or.jp)
まずは、骨の仕組みを理解して、骨粗鬆症とはどのような状態なのかをイメージしてみましょう。
骨粗鬆症は、さまざまな要因で骨に含まれるミネラルやコラーゲンなどが減少することで起こります。
骨の構造は、鉄筋コンクリートにたとえると想像しやすいでしょう。
簡単に説明すると、骨はカルシウムなどのミネラルとコラーゲンから構成されています。
に相当します。
健康な骨は、鉄筋部分(コラーゲン)のしなやかさを保持しているため、丈夫で弾力があり外部からの衝撃を効果的に吸収できています。
ところが、骨粗鬆症になってしまうと、骨の密度の低下から骨がもろくなり折れやすくなるのです。
骨粗鬆症の方は、骨の質や量が低下し骨が折れやすくなっています。
その要因のひとつは、骨吸収と骨形成のバランスの崩れです。
骨吸収:破骨細胞という細胞が骨を壊すプロセス。骨吸収が過剰になると、骨の密度が減少する
骨形成:骨芽細胞という細胞が新しい骨を作るプロセス。骨形成が不足すると、骨の再生が追いつかなくなる
若い頃は、骨形成が骨吸収を上回り、骨の強さが保たれていますが、年齢とともに骨吸収が優勢になり、骨が弱くなります。
骨粗鬆症は骨密度が低下し、骨がスカスカになった状態ですが、通常は痛みを感じません。
骨粗鬆症との関連で自覚しやすい症状は以下のとおりです。
上記の症状に当てはまる方は、こちらの表でさらに詳しいチェックをオススメします。
参考:【松山市公式HP】知っていますか?骨粗しょう症 骨の健康度チェック表
骨粗鬆症の初期には目立った自覚症状がないため、気づかないうちの骨折や周囲の人からの指摘で気づく場合が少なくありません。
重症になると、咳込むだけで胸の骨や背骨を骨折するケースも見られます。
また、背中や腰の痛み、太ももの付け根などの骨折は自力で動けなくなるリスクが高まります。
とくに高齢者の大腿骨(太ももの付け根)骨折は、寝たきりになる大きな原因のひとつで、健康寿命を延ばすためには、骨粗鬆症を予防し骨密度を維持していくことが非常に重要です。(詳しくは2章で説明します)
寝たきり予防についてはこちらのサイトで詳しく解説しています。
寝たきりを予防できるオススメの対策5選!現役理学療法士がくわしく解説
骨が弱ると骨折しやすい部位と、その理由をそれぞれ説明します。
■背骨(脊椎椎体・圧迫骨折):動作後や転倒後に痛みを感じても、骨折に気づかずに受診が遅れるケースも少なくありません。背骨の強度が低下すると、ちょっとした転倒や重いものを持ち上げるだけで圧迫骨折が起こりやすくなります。
■足の付け根(大腿骨近位部・大腿骨頸部骨折):大腿骨は体重を支える重要な骨です。とくに高齢者が転倒した際に、尻もちをつくと、この部分に大きな衝撃がかかり骨折しやすくなります。
■手首(橈骨遠位端骨折):転倒したときに手をつくことで、手首に大きな力が加わるケースです。骨が弱くなっていると、この力で簡単に骨折する可能性があります。
■腕の付け根(上腕骨近位端骨折):腕の付け根は肩に近い部分で、転倒して肩から落ちたときに骨折することが多いでしょう。骨がもろくなっていると、少しの衝撃でも骨折が起こりやすくなります。
高齢者は、動作後や転倒後に痛みを感じても、骨折に気づかずに受診が遅れるケースも少なくありません。
以上の部位の急激な痛みや長引く痛みは、我慢せずに早めに医療機関を受診しましょう。
骨粗鬆症による骨折は、健康寿命の短縮や介護が必要になるリスクを高めます。
とくに腰椎(腰の骨)や大腿骨の骨折は、自力での移動が困難になり、日常生活に大きな支障をきたすでしょう。
加齢に伴う筋力低下が重なると、手術やリハビリを受けても、以前のように立ったり歩いたりできなくなるケースも多く見られます。
骨折がもたらす具体的な影響は
などご自身や家族の日常生活が一変することにつながりかねません。
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一方、骨折を予防できれば、健康寿命を延ばし自立した生活の継続が可能です。
身長の低下や姿勢の変化などの兆候は、骨密度の低下が原因の可能性があるため、放置せず早めの対策が必要です。
骨粗鬆症は早めの発見や治療が鍵となります。
予防には
などが効果的です。(詳しくは5章で説明します)
不安を感じたら、早めに整形外科や内科などに相談しましょう。
骨粗鬆症の原因は大きく分けて2つのタイプがあります。
患者さんの多くは原発性骨粗鬆症ですが、閉経前の女性や男性が発症する場合は、続発性骨粗鬆症の可能性が否定できません。
どのような内容かそれぞれ説明します。
原発性骨粗鬆症は、病気が原因ではなく、加齢や閉経・栄養不足などで起こる骨粗鬆症です。
具体的には、次の要因が関係しています。
■女性ホルモンの低下:閉経によって女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、骨吸収のスピードが速まり、骨の破壊が骨形成を上回るために発症する
■加齢:年齢とともに骨の代謝バランスが崩れ、骨密度が低下する
■食生活や栄養不足
偏った食生活や過度の飲酒・喫煙によって
などが欠乏すると骨密度や骨の質が低下する
■長期の運動不足や寝たきり:体を動かさないことで、骨への負荷が減少し、骨リモデリングが低下する(骨リモデリングとは、骨が古い組織を破壊し、新しい組織を形成する過程)
続発性骨粗鬆症は、他の疾患や薬剤の影響で発症します。
以下がおもな原因です。
■内分泌疾患:副甲状腺機能亢進症や甲状腺機能亢進症など
■慢性疾患:糖尿病や腎機能障害など
■薬剤の影響:長期間のステロイド使用など
あてはまる患者さんには、病気の治療と骨粗鬆症への対策が必要です。
一般的におこなわれている、骨粗鬆症の診断と治療について紹介します。
骨粗鬆症の疑いで医療機関をすると、次のような流れで検査・診断となります。
【問診】医師から、現在気になっている症状の他に病歴や閉経時期、生活習慣などの質問がある |
↓
【骨密度検査】⇒骨の強さを判定する指標、骨の中にミネラル(カルシウムなど)がどの程度あるかを測定する |
↓
【レントゲン検査】おもに背骨のX線写真を撮影し、骨折や変形の有無、他の病気がないかなどを判断する |
↓
【血液検査・尿検査】骨代謝マーカーという検査で、骨の新陳代謝の速度を計測する。骨代謝マーカーは、血液や尿の検査で測定できる。骨粗鬆症を他の病気と区別する場合にも用いられる。 |
↓
【身長測定】25歳の身長との比較が、指標となる |
↓
【診断】骨粗鬆症はおもに骨密度と骨折の有無によって診断される。本人が自覚していない脆弱性(ぜいじゃくせい)骨折の診断には、レントゲン検査が必要となる。*脆弱性骨折:わずかな外力で骨折してしまうことを指す |
検査の種類や順序は医療機関によって異なります。
骨粗鬆症のおもな治療法は、次のとおりです。
骨粗鬆症の治療法には、おもに薬物療法が用いられます。
薬物療法にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる作用機序を持っています。
薬の種類 | 薬の作用 |
骨吸収を抑える薬 (ビスフォスフォネートほか) | 骨の分解を抑制し、骨密度を維持する |
骨形成を促す薬 (テリパラチドほか) | 骨芽細胞を刺激し、新しい骨の形成を促進。骨の強度が増し骨折のリスクを下げる(骨芽細胞:骨の生成に関与する細胞の一種) |
カルシウム製剤 | 骨の主要な構成成分のカルシウムの摂取で骨の健康を維持する ビタミンDの併用でより効果的な治療が可能となる |
これらの薬を組み合わせることで、骨粗鬆症の進行を抑え、骨折リスクの減少が期待できるでしょう。
骨粗鬆症の治療には、薬物療法以外にも
があります。
外科的治療は、骨折した骨を修復する手術をおこない、骨の安定性を回復させることで、痛みの軽減が可能です。
リハビリテーションは、骨折後の機能回復を目的とし、運動療法や物理療法を通じて筋力や柔軟性を向上させます。
これにより、日常生活の質を向上させ、再発を防ぐことが期待されます。
骨粗鬆症は加齢や閉経といった年齢にともなう変化がおもな原因ですが、偏った食事や運動不足などの生活習慣も骨を弱くする一因です。
こうした原因を踏まえた具体的な予防法をわかりやすく説明します。
骨粗鬆症の予防には、ミネラルがたっぷりとれるバランスのよい食事が理想です。
を毎日摂取できるよう心がけましょう。
〇カルシウムを多く含む食材⇒骨の成分となる
〇ビタミンDを多く含む食材⇒カルシウムの吸収を促進する
〇ビタミンKを多く含む食材⇒骨へのカルシウムの取り込みを助ける
以上の食材からミネラルを摂取するのが効果的です。
適度な運動を日常生活に取り入れると、骨粗鬆症の予防が期待できます。
がとくに重要です。
体重負荷のある運動には、ウォーキングや筋力トレーニングがオススメです。
骨に適度な負荷をかけることで骨密度を高め、骨が強くなり骨折のリスクが減少します。
さらに、ヨガや太極拳などのバランス運動は、筋力と柔軟性を向上させ、転倒のリスクを減らします。
骨折の主要な原因の転倒予防は、高齢者にとって非常に重要です。
骨粗鬆症の予防には、生活習慣の見直しが大きく影響します。
とくに避けるべきなのが「喫煙」と「過度な飲酒」です。
喫煙は骨密度を低下させ、骨折のリスクを高める要因になり、過度の飲酒もカルシウムの吸収を妨げ、骨をもろくさせます。
一方、推進したい習慣として「定期的な健康チェック」が挙げられます。
骨密度測定を含む検査を定期的に受けることで、骨の健康状態を把握し、早期の対応が可能です。
また、日光浴はビタミンDの生成を促進し、カルシウムの吸収を助けます。
とくに日光にあたる時間が限られている人は、日中の散歩を取り入れるなど意識的な工夫が効果的でしょう。
生活習慣の改善は、骨粗鬆症の予防だけでなく全体的な健康維持にもつながるため、意識して継続することが重要です。
最後に骨粗鬆症に関するよくある質問にお答えします。
【回答】骨粗鬆症になりやすいのは、とくに高齢者や閉経後の女性です。
これらもリスクを高めます。
【回答】高齢者でも適切な治療や生活習慣の改善により、骨量をある程度回復させることは可能です。
とくに、以下の内容が効果的だといわれています。
など専門の医療機関を受診し、相談しながら実行してみましょう。
【回答】若い人でも次のような原因で骨粗鬆症になる可能性があります。
特定の病気の治療中や服薬中の方は、定期的に医師の診察を受け、必要に応じて骨密度検査をおこないましょう。
骨粗鬆症はさまざまな原因で骨が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
とくに、高齢者や閉経後の女性はリスクが高いため、普段の生活でも注意が必要です。
この記事では、骨粗鬆症の原因や予防法を紹介してきました。
予防に取り組むことで、骨折による生活の質の低下をできるだけ防ぎましょう。
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入居時:0円〜240万円
月額:26万円〜30万円
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東京都世田谷区用賀1-19-22
入居時:0円〜1,660.3万円
月額:20.7万円〜30.5万円