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老人ホーム入居・申し込みの流れは5ステップ!入居までの期間も解説

老人ホーム入居・申し込みの流れは5ステップ!入居までの期間も解説

老人ホーム入居・申し込みの流れは5ステップ!入居までの期間も解説

・老人ホーム入居までの流れを知りたい ・老人ホームへ入居するにあたって、最初に何をすべきか知りたい ・老人ホームに入居するまで、どのくらい時間がかかるのかを知りたい ご自身やご家族の老人ホーム入居を検討している場合、このように考える方は多いのではないでしょうか? 老人ホームに入ると決めてから実際に入居するまでは、できるだけスムーズに進めたいものですよね。 そこでこの記事では、以下の内容をお伝えします。 ・老人ホーム入居までの流れ ・老人ホーム入居までの期間 ・主な老人ホームの種類 老人ホームへの入居を検討中の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

2024-09-04公開 2025-05-12更新

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古賀 優美子

介護・福祉ライター

古賀 優美子

保健師歴15年介護職歴5年のフリーランスWebライター。ケアマネージャー経験あり。現在は、遠距離介護を続けつつ、当事者および支援者の立場から、介護や福祉に関する記事を執筆中。

この記事の執筆者

  • 1章:老人ホーム入居までの流れは5ステップ

    老人ホーム入居までの流れは5ステップ

    老人ホームに入居するまでの一般的な流れは、以下の5ステップです。


    1. 施設探し
    2. 見学・体験入居
    3. 申し込み
    4. 面談・入居審査
    5. 契約・入居

    ひとつずつ見ていきましょう。


    1-1:施設探し

    施設探しで大事なことは、「本人の身体状況や希望する生活スタイルなどに合っているかどうか」です。


    ポイントとしては、以下の3つがあげられます。


    1. 本人・家族の状況および希望を整理する
    2. 施設に関する情報収集をおこなう
    3. 複数の施設を比較検討する

    それぞれ説明します。


    1-1-1:本人・家族の状況および希望を整理する

    本人や家族の状況および希望としてあげられるのは、主に以下のとおりです。


    1. 本人の要介護度
    2. 身体状況
    3. 認知症の有無
    4. 医療的ケアの有無
    5. 予算
    6. 交通アクセス
    7. 面会や外出の体制
    8. 希望する生活スタイル
    9. 入居希望時期

    しかし残念ながら、希望をすべて満たす施設を探すことは難しいものです。


    本人・家族で話し合い、優先順位をつけていきましょう。


    施設選びの目安となるフローチャートを載せますので、参考にしてください。


    老人ホームの選び方をフローチャートで解説


    このフローチャートを参考に、「どのような施設を選ぶか」を検討しましょう。


    オススメ記事:老人ホームの探し方は主に4つ!失敗しない施設選びのポイントも解説


    1-1-2:施設に関する情報収集をおこなう

    入居したい施設の方向性が決まったら、施設に関する情報取集をおこないます。


    情報収集の方法は、主に以下のとおりです。


    1. ケアマネジャーに相談する
    2. 地域包括支援センターに相談する
    3. インターネットで情報収集する

    インターネットでの情報収集としては、施設の公式ホームページやSNSを見る方法に加えて、老人ホーム検索サイトを使う方法もあります。


    当サイト「シニアホームの相談窓口」においても、施設探しのプロが老人ホーム探しを徹底的にサポートします。


    無料相談も可能なので、ぜひご利用ください。


    1-1-3:複数の施設を比較検討する

    施設探しの際は、複数の施設を比較検討することをオススメします。


    最初から1つの施設に決めてしまうと、見学・体験入居時に問題があった場合、新たに施設探しをやり直すことになるからです。


    候補にあげる施設の数は、3か所程度が望ましいでしょう。


    「A施設はサービスが充実しているけれど費用が高い」、「B施設は予算内だけれど、交通アクセスが良くない」など、詳しい比較検討ができます。


    5か所以上と候補を多くしてしまうと、情報量が多すぎて逆に迷う可能性があります。


    1-2:見学・体験入居

    入居先候補の施設を複数ピックアップしたあとは、見学および体験入居をおこなうとよいでしょう。


    見学したり、体験入居したりすることで、施設の雰囲気を肌で感じられます。


    スタッフやほかの入居者から話を聞けるという点も、見学や体験入居のメリットです。


    ここでは、見学時と体験入居時のチェックポイントをそれぞれ解説します。


    1-2-1:見学時のチェックポイント

    見学時のチェックポイントとしてあげられるのは、主に以下のとおりです。


    1. 介護・看護サービスの内容
    2. 居室や共有スペースの広さや衛生面
    3. ほかの入居者やスタッフの雰囲気
    4. 食事内容

    これらの内容は、必ずメモに残しておきましょう。


    施設内の写真を撮るのもよい方法ですが、事前に施設の許可をとりましょう。


    見学するときは、事前に予約しておくとスムーズです。


    予約なしで施設を訪れた場合、担当者が不在であったり、イベント中でスタッフから充分に話を聞けなかったりする可能性があります。


    オススメ記事:【失敗しない】老人ホームの適切な選び方!施設見学時のポイントも解説


    1-2-2:体験入居時のチェックポイント

    体験入居とは、1泊から1週間程度、入居検討中の施設に宿泊して実際のサービスを受けることです。


    1か月程度と、長期間の体験入居ができる施設もあります。


    体験入居時のチェックポイントは主に以下のとおりです。


    1. 介護・看護サービスの内容
    2. 居室や共有スペースの広さや衛生面
    3. 夜間帯の対応
    4. ほかの入居者やスタッフの雰囲気
    5. 食事内容

    夜間の様子が分かるのも、体験入居のメリットといえるでしょう。


    体験入居の注意点は、「第一候補の施設に絞っておこなう」です。


    体験入居は見学よりも受け取る情報量が多いため、複数の施設で体験入居をおこなうと、判断材料が増えすぎて、逆に迷ってしまいます。


    また、体験入居は見学と違って料金が発生します。


    施設によって異なりますが、1日あたり10,000円~20,000円程度が一般的です。


    複数の施設で体験入居をおこなうと、情報量と金銭的負担、両方が増えます。


    以上の理由で、体験入居先は1つに絞ることが望ましいでしょう。


    オススメ記事:【後悔しない】老人ホーム体験入居時のチェックポイント5選を徹底解説!


    1-3:申し込み

    見学および体験入居を通じて、「この施設に入居したい」という意向が固まったら、いよいよ申し込みです。


    申し込みは、正式な入居を約束するものではなく、「仮押さえ」の段階です。


    仮押さえは2週間から1か月程度有効とされますので、この間に必要な書類を準備しましょう。


    必要な書類は主に以下のとおりです。


    1. 入居申し込み書
    2. 介護保険被保険者証
    3. 健康診断書
    4. 診療情報提供書
    5. 住民票
    6. 戸籍謄本
    7. 所得証明書

    健康診断書や診療情報提供書は医療機関に作成を依頼するものであり、出来上がるまでに2週間前後かかることが多いです。


    そのため申し込みの時点で、早急に医療機関へ依頼しておくとよいでしょう。


    なお施設によっては、書類に加えて、申し込み金が必要なところもあるので、あわせて確認しておきましょう。


    1-4:面談・入居審査

    申し込み書類提出後は、本人・家族と老人ホームの施設長や生活相談員など職員との面談です。


    本人が入院中もしくは、別の施設に入所中であるときは、老人ホーム職員が入院先や施設に出向く形になります。


    面談時には、主に以下の点を伝えておきましょう。


    1. 要介護度
    2. 健康状態
    3. 経済状況
    4. 共同生活が可能であるか

    面談終了後に、施設による入居審査がおこなわれます。


    1-5:契約・入居

    入居審査を通過したら、入居に向けての契約です。


    契約時は、契約書や重要事項説明書など、さまざまな書類をもとに説明を受けたあと、署名捺印します。


    本人署名欄があることも想定されるので、本人が署名できない場合、代筆可能であるか確認しましょう。


    不安なく施設入居に進むためにも、契約時に疑問点や不明点が出たときは、必ず質問してください。


    契約後、入居日が決まり、正式に入居の運びとなります。


    【コラム:契約時に確認しておきたいこと】

    契約にあたっては、契約書や重要事項説明書をもとに、さまざまな必要事項および注意事項の説明を受けます。


    書面ではさまざまな内容が書かれているため、すべてを一度に把握することは難しいかもしれませんが、繰り返し読んで、内容を確認しましょう。


    とくに確認しておきたい点は、以下のとおりです。


    1. 費用面
    2. 短期解約特例
    3. 退去条件
    4. 苦情への対応体制
    5. 事故発生時の対応と賠償責任

    それぞれ説明します。


    費用面

    主な老人ホームの費用相場を以下の表に示しました。


    施設の種類

    入居時費用

    月額費用

    介護老人福祉施設

    (特別養護老人ホーム)

    0円

    8~20万円

    介護老人保健施設

    0円

    8~20万円

    介護医療院

    0円

    8~20万円

    ケアハウス

    (軽費老人ホームC型)

    数十万〜数百万円

    8〜20万円

    住宅型有料老人ホーム

    0~数千万円

    10〜50万円

    介護付き有料老人ホーム

    0~数千万円

    15〜80万円

    サービス付き高齢者向け住宅

    0〜数十万円

    10~50万円

    グループホーム

    0~数百万円

    10~25万円

    シニアレジデンス

    数千万~数億円

    10〜50万円


    このほかにも、医療費や介護保険サービス利用料(自己負担分)などの費用が発生します。


    1か月のトータルでどのくらいの金額を支払うのかを、確認しておきましょう。


    短期解約特例

    老人ホームのうち有料老人ホームでは、契約日から90日以内に退去した場合、それまで支払った料金の返還を求めることが可能です。


    これは短期解約特例と呼ばれており、老人福祉法第29条で定められているものです。


    入居一時金は全額返還されることが多く、家賃や食費など、月額利用料に含まれるものは、日割り計算での返還になります。


    退去条件

    老人ホームに一度入居したあと、途中で退去するケースもゼロではありません。


    退去条件としてあげられるのは、主に以下のとおりです。


    1. 身体状況の悪化
    2. 長期入院
    3. ほかの入居者に対する迷惑行為
    4. 月額費用の滞納

    ただし、多くの施設では3か月程度の猶予期間が設けられているため、その間に新しい施設を探すことになります。


    苦情への対応体制

    施設への対応に対して不満がある場合、「苦情受付先はどこなのか」、「どのような対応がおこなわれるか」などを確認しておくとよいでしょう。


    苦情受付先は重要事項説明書に記載されていますので、必ずチェックしておきましょう。


    事故発生時の対応と賠償責任

    施設内で事故が発生した場合の対応や、損害賠償責任保険に加入しているかどうかも確認しておくと安心です。


    損賠賠償責任保険の適用範囲は、基本的にサービス提供中の事故になります。


    例としては、以下のようなものです。


    1. ベッドから車いすに移る際に転倒してケガをした
    2. 施設内の食事を誤嚥してしまった
    3. 入浴時に熱湯がかかってしまいやけどをした

    施設内の事故は生命に関わる場合もありますので、この点も忘れずに確認しましょう。


  • 2章:老人ホーム入居までの期間

    老人ホーム入居までの期間

    老人ホームに入居申し込みをしてから実際に入居するまでの期間は、1~2か月程度が一般的です。


    しかし希望する施設が満室の場合は、それよりも長く待つことになります。


    これが待機期間と呼ばれるものです。


    待機期間中は、在宅介護を受けながら過ごすか、別の施設に入居することになります。


    老人ホームの中でもとくに待機期間が長いのは、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)です。


    介護老人福祉施設は、入所待機者が多いために、待機期間もほかの施設より長くなる傾向があります。


    厚生労働省の資料によると、2022年度(令和4年度)の介護老人福祉施設の入所待機者は、25.3万人でした。


    この数字は、入所基準である「要介護3以上」の方を対象としたもので、特例入所の対象になる要介護1・2の方も2.2万人待機しているというデータがあります。


    介護老人福祉施設に入所を希望される場合は、ほかの老人ホームより待機期間が長くなると覚えておくとよいでしょう。


  • 3章:主な老人ホームを一覧表で紹介

    主な老人ホームを一覧表で紹介

    この章では、主な老人ホームの入居条件や特徴を一覧表で紹介します。


    施設の種類

    入居条件

    特徴

    介護老人福祉施設

    (特別養護老人ホーム)

    原則として要介護3以上の方

    長期的に入所できる

    介護老人保健施設

    原則として要介護1以上の方

    在宅復帰を目標にしており、医療やリハビリが充実している

    介護医療院

    原則として要介護1以上の方

    手厚い医療と介護が受けられる

    ケアハウス

    (軽費老人ホームC型)

    要介護認定を受けていない自立の方も、入居可能なケースあり

    比較的安価な費用でさまざまな生活支援を受けられる

    住宅型有料老人ホーム

    原則として自立、もしくは要支援の方

    必要な生活支援を受けながら、自由な生活を送れる

    介護付き有料老人ホーム

    原則として要介護1以上の方


    手厚い介護体制が整っている

    サービス付き高齢者向け住宅

    要介護認定を受けていない自立の方も入居可能

    生活の自由度が高い

    グループホーム

    以下の条件すべてに当てはまる方

    認知症の診断を受けている

    要支援2以上の認定を受けている

    グループホームと同じ市区町村に住んでいる

    認知症の方が少人数で共同生活を送る

    シニアレジデンス

    健康状態が良好であり、入居時自立の方

    バリアフリー構造で安心して生活できる

    賃貸や利用権で契約する

    設備が充実している


    この表も参考にしながら、本人や家族に合った施設を選びましょう。


    なお、申し込みから入居までの流れは施設によって異なりますので、情報収集時に確認しておくことをオススメします。


    オススメ記事:【図解あり】老人ホーム9種類の特徴・入居条件・費用をくわしく解説


  • まとめ:老人ホーム入居までの流れを知り、スムーズに準備を進めよう

    まとめ

    この記事では、老人ホーム入居までの流れについて解説しました。


    老人ホームへの申し込みから実際の入居までには5つのステップがあり、どれも大切な行動です。


    老人ホーム申し込みから入居までの期間は、1~2か月程度が一般的ですが、これは施設によって異なります。


    中でも、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は待機者が多く、その分入所までに時間がかかります。


    すぐに入りたい場合は、ほかの老人ホームを選択肢に入れることも必要でしょう。


    老人ホーム探しにお困りの方は、ぜひ私たち「シニアホームの窓口」の無料相談をご利用ください。


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森坪 真澄

「シニアホームの窓口」統括責任者、株式会社ファーストブリッジ 代表取締役

森坪 真澄

総合介護事業会社で有料老人ホーム、グループホームなどの利益改善責任者を担当したのち「シニアホームの窓口ナビ」を立ち上げ。介護現場での経験をもとに「老人ホーム選びのホンネ」を解説しています。

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