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【失敗しない】老人ホームの適切な選び方!施設見学時のポイントも解説

【失敗しない】老人ホームの適切な選び方!施設見学時のポイントも解説

【失敗しない】老人ホームの適切な選び方!施設見学時のポイントも解説

・老人ホームの選び方がわからない ・高齢者にオススメの老人ホームを簡単に知りたい ・老人ホーム選びで失敗しないためのコツは? このような悩みや疑問を抱えてはいませんか。 老人ホームを選ぶ際は、施設それぞれの種類や特徴を把握したうえで、正しい手順で本人にふさわしい施設を選ぶ必要があります。 とはいえ、老人ホームは施設ごとで特徴が異なるため、自分ひとりで最適な施設を選べるのか不安に感じる方もいるでしょう。 そこで今回は、以下の内容を解説します。 ・【フローチャートで選ぶ!】オススメの老人ホーム ・老人ホームの種類と選び方 ・老人ホーム選びで失敗しないためのコツ ・老人ホーム見学時のチェックすべきポイント 適切な老人ホームの選び方をくわしく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

2022-05-13公開 2025-05-26更新

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佐藤 将貴

理学療法士/医療・介護専門ライター

佐藤 将貴

臨床経験4年の現役理学療法士。地域の高齢者の豊かな暮らしを支えるために、訪問リハビリの業務をおこなう傍ら、これまでに得た知識や実務経験を活かし、医療・介護専門ライターとして精力的に活動している。

この記事の執筆者

  • 1章:【フローチャートで選ぶ!】オススメの老人ホーム

    【フローチャートで選ぶ!】オススメの老人ホーム


    本人にふさわしい老人ホームを、簡単に知りたい方も多いのではないでしょうか。


    ここでは、オススメの老人ホームを一目でわかるように、フローチャートを用いて紹介します


    老人ホーム選びフローチャート

    実際に老人ホームを選ぶ際は、各施設のくわしい特徴や受けられるサービスなどをふまえて選びましょう


    施設の種類や特徴については、2章でくわしく解説しますので、あわせてご覧ください。


  • 2章:老人ホームの種類9つと選び方

    老人ホームの種類9つと選び方

    老人ホームの種類や特徴を、表を用いて紹介します。


    【運営組織】

    【施設名】

    【入居条件】

    【特徴】

    公的施設

    特別養護老人ホーム(特養)

    原則要介護3以上

    入所費用を安く抑えられ、長期的に入所できる

    介護老人保健施設(老健)

    原則要介護1以上

    在宅復帰を目指し、充実したリハビリを受けられる

    介護医療院

    原則要介護1以上


    ほかの施設では対応が難しい、高度な医療ケアを受けられる

    (医療サービスが充実している)

    ケアハウス(軽費老人ホーム)

    要介護認定を受けていない自立した方でも、入居可能なケースあり

    比較的安価な入居費用で、日常生活に必要なサポートを受けられる

    民間施設

    介護付き有料老人ホーム

    原則要介護1以上

    24時間体制で必要な介護サービスが受けられ、日々のレクリエーションが充実している

    住宅型有料老人ホーム

    原則自立・要支援の方

    レクリエーションやイベントなどの娯楽が充実しているほか、生活支援サービスの充実度も高い

    グループホーム

    原則要支援2以上で、認知症の診断を受けている方

    認知症の方に適した、介護サービスや生活支援サービスを受けられる

    サービス付き高齢者向け住宅

    要介護認定を受けていない自立の方でも入居可能

    自由な外出や外泊といった、自由度の高い生活を送りやすい

    シニアレジデンス

    健康状態が良好であり、入居時自立の方

    ・バリアフリー構造かつ設備が充実した施設内で、安心した老後生活を送るための必要な生活支援サービスが提供される

    ・賃貸や利用権で契約できる


    なお、老人ホームの種類や特徴については、以下の記事でくわしく解説しているため、あわせてご覧ください。


    オススメ記事:【図解あり】老人ホーム9種類の特徴・入居条件・費用をくわしく解説


    また老人ホームは、運営組織のちがいから「公的施設」と「民間施設」に分類されています。


    ここでは、それぞれの施設の特徴や選ぶポイントについて解説します。


    2-1:公的施設の特徴・選ぶポイント

    公的施設は、社会福祉法人や医療法人あるいは自治体などが運営する老人ホームのことです。


    要介護者や低所得者を対象にした施設であり、入居にかかる費用を抑えながら、生活に必要な介護・医療サービスを受けられます。


    そのため公的施設では、「費用面」や「介護・医療サービスの充実度」を重視するのも、選び方のひとつです。


    費用が安価である反面、人気の高い施設が多く、入居までの待機期間が長くなりやすい傾向にあります。


    希望する施設の「空き状況や待機期間」について、事前に確認しておきましょう。

     

    2-2:民間施設の特徴・選ぶポイント

    民間施設は、民間企業が運営する老人ホームです。


    公的施設とくらべて、入居にかかる費用が高価である反面、レクリエーションやイベントなど豊かな生活につながるサービスが充実しています


    そのため民間施設では、「生活支援サービス(※)の充実度」や「レクリエーション・イベント」を重視して選ぶのがよいでしょう。


    ※生活支援サービスとは、身体介護のような直接身体に触れるサービスではなく、食事の提供や部屋の掃除といった快適な暮らしを支えるサービスのことです。


    施設によっては、自由な外出・外泊がおこなえたり、売店や移動販売などの充実したサービスが利用できたりします。


    本人が「自分らしく自由に暮らせるのか」という観点で、希望する施設を選ぶのもオススメです。


  • 3章:老人ホームの適切な選び方5ステップ

    老人ホームの適切な選び方5ステップ

    老人ホームの選び方を5ステップに分けて、順番に解説します。


    ステップ1:施設への入居目的を明確にする

    ステップ2:施設生活に求める条件を整理する

    ステップ3:さまざまな媒体から情報収集をおこなう

    ステップ4:気になる施設を見学する

    ステップ5:体験入居する


    ひとつずつ見ていきましょう。


    ステップ1:施設への入居目的を明確にする

    まずは、老人ホームへの入居目的を明確にしましょう


    目的を明確にするには、現状抱えている悩みやストレスなどを整理する必要があります。


    具体的な考え方は、以下のとおりです。


    1. 独居は不安であるため、生活に必要なサービスを受けながら自立生活をつづける
    2. 寝たきりで在宅介護が難しくなってきたため、施設で必要な介護サービスを受ける
    3. 日常的な医療ケアが必要なため、専門的な医療ケアを近い距離で受ける など

    また入居時期についても、早い時期からあわせて考えておくのがオススメです。


    自立生活が可能なうちから入居できる施設があったり、タイミングによっては希望の施設に入れなかったりする可能性があります。


    後悔のない施設選びをおこなうためにも、本人の思いや家族が抱えている悩みを明確にしましょう


    なお入居時期や入居年齢について、以下の記事でくわしく解説しています。


    オススメ記事:老人ホーム・介護施設は何歳から入居可能?平均年齢や検討時期も解説


    ステップ2:施設生活に求める条件を整理する

    ステップ1で考えた内容をもとに、入居先の老人ホームに求める条件を整理しましょう


    条件を整理する際に考慮すべき項目は、以下の8つです。


    1. 費用の予算
    2. 立地・アクセス
    3. 設備の充実度
    4. 介護・医療サービス
    5. 食事
    6. リハビリ・体操
    7. レクリエーション・イベント
    8. 家族面会・外出

    それぞれくわしく解説します。


    ステップ2-1:費用の予算

    老人ホームに入居する際は、基本的に初期費用(入居一時金)と月額費用が発生します。


    貯蓄や年金受給額などを考慮しながら、安心して支払いがおこなえる施設を検討しましょう。


    各老人ホームの入居にかかる費用は、以下のとおりです。


    【老人ホームの種類】

    【費用】

    【初期費用】

    【月額費用】

    特別養護老人ホーム(特養)

    0円

    8万円〜20万円

    介護老人保健施設(老健)

    0円

    8万円〜20万円

    介護医療院

    0円

    8万円〜20万円

    ケアハウス(軽費老人ホーム)

    数十万円〜数百万円

    8万円〜20万円

    介護付き有料老人ホーム

    0〜数千万円

    15万円〜80万円

    住宅型有料老人ホーム

    0〜数千万円

    10万円〜50万円

    グループホーム

    0〜数百万円

    10万円〜25万円

    サービス付き高齢者向け住宅

    0〜数十万円

    10万円〜50万円

    シニアレジデンス

    数千万円〜数億円

    10万円〜50万円


    予算を考える際には、「どのくらいの期間を施設で過ごすのか」を考えるのが大切です。


    日本人の平均寿命は、男性81.05歳、女性87.09歳といわれているため、入居期間のおおよその指標にしてみてください。


    参考記事:厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況


    また介護度の増加や身体機能の衰えによって、自己負担額が増える可能性も念頭に入れておきましょう。


    経済的な不安がある方は、減額制度を活用し、費用を安く抑えて入居する選択肢もあります。


    減額制度について、以下の記事でくわしく解説していますので、参考にしてみてください。


    オススメ記事:老人ホーム・介護施設の費用相場は?年金で足りるか&減額制度も解説


    ステップ2-2:立地・アクセス

    老人ホームに求める立地・アクセス条件も整理しましょう


    立地条件に関して、本人と家族で重視するポイントが異なるケースも多いため、それぞれの立場で整理するのが望ましいです。


    本人・家族それぞれの立場から考えられる例は、以下のとおりです。


    【入居者本人が求める立地条件の例】

    【家族が求める立地条件の例】

    ・馴染み深い地元の施設に入居したいのか

    ・周辺にあってほしい店や自然はあるか

    ・静かでのどかに暮らせる環境か など

    ・駅からの距離はどのくらいか

    ・自宅から通いやすい場所か

    ・立地場所に応じて費用はどのくらいかかるか など


    自由な生活を送りたい方にとっては施設周辺の環境を重視したり、費用を安く抑えるには立地場所を考慮したりする必要があります。


    本人と家族の双方にとって、納得できる立地・アクセス条件を考えましょう。


    ステップ2-3:設備の充実度

    入居前には設備の充実度について、求める条件を整理するのも大切です。


    設備の広さや充実度は施設によって異なり、入居者の暮らしの満足度に大きく関わります。


    具体的なチェックポイントは、以下のものです。


    1. 各設備の清潔さは保たれているか
    2. 体操やレクリエーションをおこなう十分な広さが確保されているか
    3. 車椅子でも問題なく生活できる広さがあるか
    4. プライバシーを守るために個室タイプの居室も用意されているか など

    設備の条件を整理するうえで、日常の大半を過ごす「居室」と「共用スペース」の充実度をとくに確認しましょう。


    居室や共用スペースが充実している施設を希望される方は、「高級老人ホーム」へ入居する選択肢もあります。


    高級老人ホームについては、以下の記事でくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。


    オススメ記事:【実はお得?】高級老人ホームの料金・特徴や選ばれる理由を徹底解説


    ステップ2-4:介護・医療サービス

    本人の身体状況をふまえて、どのような介護サービスが必要であるか考えましょう。


    24時間体制で手厚い介護サービスを受けられたり外部と契約してサービスを受けたりするなど、施設によって介護サービスの特徴は異なります。


    施設のサービス体制や本人の必要な介護内容にもとづいて、ふさわしい老人ホームを選びましょう。


    また、医師や看護師による医療ケアが必要であるかどうかも、考慮すべきポイントです。


    基本的に医師や看護師の免許をもっていない介護スタッフは、医療ケアを提供できません。


    そのため、たん吸引やインスリン注射、点滴といった特別な医療ケアを必要とする方は、医師・看護師の人員数や勤務体制について事前に確認しましょう。


    緊急時の対応方法もあわせて確認しておくと、安心した施設生活を送りやすくなりますね。


    なお介護施設で受けられる医療ケアについては、以下の記事でくわしく解説しています。


    オススメ記事:【介護施設で受けられる医療行為一覧】現役看護師がくわしく解説!


    ステップ2-5:食事

    毎日食べる食事の充実度は、身体機能の維持につながるだけでなく、生活の質を高めるためにも重要なポイントです。


    老人ホームでは、日々栄養バランスの考えられた、和食・洋食・中華といった豊富な食事メニューが提供されます。


    施設によっては、入居者自身が食事メニューを選択できたり、施設独自のイベント食が提供されたりします。


    食事の楽しみを増やすために、提供される食事内容を考慮するのも選び方のひとつです。


    なお老人ホームで提供される食事内容やチェックポイントについては、以下の記事でくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。


    オススメ記事:老人ホーム選びに食事で見るべきポイントとは?管理栄養士が解説!


    ステップ2-6:リハビリ・体操

    健康的な暮らしを長く維持するには、リハビリや体操面で求める条件を整理するのも大切です。


    老人ホームでは、入居者同士で一斉におこなう集団体操のほか、リハビリ専門職による機能改善・維持を目的とした個別リハビリを提供している施設があります。


    リハビリをおこなう頻度や内容について、本人の思いや入居する目的に合った施設を選ぶと、より健康的で充実した施設生活につながるでしょう。


    なお介護施設で受けられるリハビリについて、以下の記事でくわしく解説しています。


    オススメ記事:リハビリを受けられる介護施設4つと選ぶ際のポイントを理学療法士が解説


    ステップ2-7:レクリエーション・イベント

    老人ホームを選ぶ際は、レクリエーション・イベントについて確認するのも重要なポイントです。


    レクリエーションやイベントへの積極的な参加は、身体機能の維持や入居者同士の交流などさまざまなメリットがあります。


    力を入れて取り組んでいる施設としては、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの「民間施設」が挙げられます。


    どのようなレクリエーションを楽しみたいのか、どれくらいのイベントの開催を希望するのかなどを整理しておきましょう。


    なお老人ホームのイベントについて、以下の記事でくわしく解説しています。


    オススメ記事:老人ホームのイベント1年丸ごと解説|日々の楽しみ・認知症対策にも


    ステップ2-8:家族面会・外出

    定期的な家族面会・外出は、充実した施設生活を送るために欠かせない要素です。


    入居者のなかには、家族と会えない寂しさや施設生活へのストレスを感じている方も少なくありません。


    施設を選ぶ際は、定期的な面会や外出の希望があるか、本人の思いを整理しましょう。


    面会や外出の希望がある方には、自由な外出や外泊ができる老人ホームを選ぶのもオススメです。


    ステップ3:さまざまな媒体から情報収集をおこなう

    ステップ2で本人・家族双方の求める条件を整理したあとは、希望する施設に関する情報収集をおこないましょう


    情報収集がおこなえる媒体には、以下のものがあります。


    1. SNS
    2. 公式ホームページ
    3. 資料・パンフレット など

    ほかにも、施設事情にくわしいプロから情報収集をおこなうのもオススメです。


    施設の入居にあたって、あらかじめ重視するポイントを整理したうえで情報収集をおこなうと、希望する施設が見つけやすいでしょう。


    ステップ4:気になる施設を見学する

    気になる老人ホームを見つけたら、必ず見学をおこないましょう


    施設見学するメリットは、紙面や画面上では伝わりきらない生きた情報を得られたり、気になる点を担当者にその場で確認できたりするところにあります。


    施設見学する際は、双方の意見や考えの食い違いがないように、できれば本人と家族で見学するのが望ましいです。


    なお見学時のチェックすべきポイントについては、5章でくわしく解説しますので、ぜひご覧ください。


    ステップ5:体験入居する

    見学を通じて入居したいと感じた施設には、体験入居するのもオススメです。


    施設見学時にチェックしきれなかった部分を確認できたり、実際のサービスを受けられたりします。


    体験入居をおこなうと、施設の暮らしをよりリアルにイメージしやすくなるでしょう。


  • 4章:老人ホーム選びに失敗しないための3つのコツ

    老人ホーム選びに失敗しないための3つのコツ

    ここでは、老人ホーム選び失敗しないために、抑えるべきコツを3つ解説します。


    1. 本人の思いを汲み取る
    2. 複数の施設を比較検討する
    3. 介護施設の事情にくわしいプロに相談する

    それぞれ解説します。

     

    4-1:本人の思いを汲み取る

    老人ホーム選びに失敗しないためには、入居者本人の思いを汲み取ることが大切です。


    老人ホームにはさまざまな種類があり、施設ごとで環境や雰囲気などは異なります。

     

    そのため本人の思いや生活に適した施設に入れるかどうかは、充実した暮らしに大きく影響します。


    経済面や立地条件など家庭の事情は考慮しつつ、事前に家族間でしっかりと話し合って決めるのが大切です。


    本人の思いを尊重した施設選びは、家族にとっても納得感があり、安心して施設に送り出せるでしょう。


    4-2:複数の施設を比較検討する

    老人ホームを選ぶ際は、できる限り目的や条件にふさわしい複数の施設を見学し、それぞれの施設を比較検討するのがオススメです。


    複数の施設を比較検討すると、施設のプラス面だけでなくマイナス面も把握でき、希望に合う施設を見つけやすくなります。


    事前に希望するポイントを整理し、「この施設ではその希望が叶うのか」という視点で各施設を見学すると、スムーズに選べるでしょう。


    4-3:施設の事情にくわしいプロに相談する

    老人ホームを選ぶ際は、施設の事情にくわしいプロに相談することも大切です。


    老人ホームを選ぶにあたって、サービス内容・設備・費用などチェックすべきポイントは多いため、ひとりで決めるのは難しいのも事実です。


    後悔なく施設を選ぶためにも、悩みや疑問点は遠慮なくプロに相談しましょう。


    オススメの相談先は、以下の3つです。


    1. ケアマネジャー
    2. 地域包括支援センター
    3. 民間の老人ホーム紹介センター

    とくに民間の紹介センターは、「家族や高齢者にとって最適な施設の紹介」に特化しているのが特徴です。


    そのため、本人に最適な老人ホームを知りたい方は、民間の紹介センターに相談することをオススメします。


    当サイト「シニアホームの窓口」では、家族や本人に寄り添った最適な施設の提案をおこなっています。


    相談料は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。


    ご入居・施設探しの無料相談はこちらから


  • 5章:老人ホーム見学時のチェックすべきポイント4つ

    老人ホーム見学時のチェックすべきポイント4つ

    ここでは、老人ホームを見学する際のチェックすべき4つのポイントについて紹介します。


    1. スタッフの雰囲気やサービス提供時の様子
    2. 入居者の雰囲気や過ごし方
    3. 施設周辺の環境
    4. 設備の清潔さや充実度

    ひとつずつ見ていきましょう。


    なお老人ホームの見学時は、事前に疑問点を整理してから見学することをオススメします。

     

    5-1:スタッフの雰囲気やサービス提供時の様子

    よい施設かを見分けるには、スタッフの雰囲気やサービス提供時の様子を確認するのがよいでしょう。


    スタッフの雰囲気や利用者への接し方は、入居者の充実した生活に大きく影響します。


    とくに老人ホームは、スタッフから必要な介護やサービスを受ける必要があるため、スタッフとの関係性が非常に大切です。


    施設見学の際には、スタッフの表情や入居者との関わり・コミュニケーションなどに注意しましょう。


    あわせて、スタッフの人員数も確認するのがオススメです。


    人員の不足している施設では、入居者ひとりひとりへの手厚いサポートが困難となり、満足度低下につながるおそれがあります。


    5-2:入居者の雰囲気や過ごし方

    施設見学時には、スタッフだけでなく、入居者の雰囲気や過ごし方も確認しましょう。


    老人ホームでは、ほかの入居者との共同生活が基本になるため、入居者の雰囲気や様子は快適な暮らしを送るための重要な要素です。


    具体的には、以下のポイントを確認するのがオススメです。


    1. 男女比
    2. 入居者の身体機能や生活自立度
    3. 余暇時間の過ごし方
    4. 服装や髪などの身なり
    5. 入居者同士の会話している場面 など

    他者とのトラブルを起こす可能性がないか」や「コミュニケーションをしっかりとれる環境であるか」などをふまえて、見学するのがよいでしょう。


    5-3:施設周辺の環境

    施設見学の際には、施設周辺の環境を確認しましょう


    身の回りの環境も、入居者の快適な生活につながる要素のひとつです。


    確認するべき具体的なポイントは、以下の項目です。


    1. 周辺の自然は多いか少ないか
    2. 工事現場や線路近くで騒音はひどくないか
    3. 家族が面会に行きやすいアクセスのよい場所か
    4. (自由に外出できる施設の場合)周辺に買い物や散歩できる場所はあるか
    5. (雪が多い地域の場合)冬季のアクセスは問題ないか など

    なお入居者本人の介護負担が高まると、移動をともなう見学が難しくなります。


    できる限り早いうちに、家族と一緒に施設見学するのがよいでしょう。


    5-4:設備の清潔さや充実度

    各設備の清潔さや充実度も、見学時に確認しておくべきポイントです。


    不潔・不衛生な環境は、快適な施設生活を損ねる大きな原因になります。


    トイレや居室など、普段から頻繁に使用する場所の衛生管理が行き届いているか、確認しましょう。


    また本人の身体機能や希望する条件に適した設備が用意されているか、確認するのも大切です。


    具体的なチェックポイントは、以下のとおりです。


    1. 施設特有のにおいがないか
    2. 快適に暮らせる居室や共用スペースの広さは十分か
    3. プライバシー空間を守れるスペースはあるか
    4. 安全に過ごすための手すりは十分に設置されているか
    5. トイレの広さや個数は適切か など

    毎日暮らす場所であるからこそ、施設内の環境面も考慮して、施設見学をおこないましょう。


  • まとめ:適切な老人ホームの選び方で快適な施設生活を送ろう

    まとめ

    今回は、老人ホームの選び方や失敗しないためのコツ、施設見学時のチェックポイントなどを解説しました。


    サービス内容や設備、かかる費用、雰囲気など、施設によってさまざまな特徴があります。


    入居者のなかには、老人ホームは残りの人生を過ごす「終の棲家」となる方も多いため、本人の思いや考えを尊重した施設選びが大切です。


    残りの人生を充実した時間にするために、本記事で紹介した適切な老人ホームの選び方を参考に、ご本人に合った快適な施設を選びましょう


    シニアホームの窓口では、施設探しのプロが家族・本人の希望や思いに寄り添った最適な施設を提案しています。


    無料相談や資料請求も随時受け付けていますので、介護でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。


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森坪 真澄

「シニアホームの窓口」統括責任者、株式会社ファーストブリッジ 代表取締役

森坪 真澄

総合介護事業会社で有料老人ホーム、グループホームなどの利益改善責任者を担当したのち「シニアホームの窓口ナビ」を立ち上げ。介護現場での経験をもとに「老人ホーム選びのホンネ」を解説しています。

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